合格最低点の考え方

一行でまとめ:高校受験の合格最低点は受験者平均よりも少し上の点数になる。

過去問学習を進めていく上で点数だけで一喜一憂しない方が良いです。なぜなら、絶対出ない問題だからです。解いたことだけで満足するような勉強なら、やらなくても一緒です。できなかった問題をそのまま放っておいても全然頭は良くなっていませんからね。勉強ができない自分はアップデートされず出来ないまま・・・(泣)

過去問学習の目的は時間配分・問題レベル・傾向を知ること、そして自分が出来なかった問題を次にできるようにすることで類題にも対応できる力をつけるということです。

でも得点の目標持たずにまたは高すぎる目標を決めて勉強しても大変でモチベーションが続きませんよね・・・そして全ての教科が得意科目という人は稀です。だれしも得意・不得意科目があります。不得意科目での失点を最小限に抑えて、得意科目でカバーするという戦略は必要になります。そのために合格最低点が分かれば、目標点数を決めて勉強できるようになります。

本郷高校は現在高校募集をしていませんが、合格者平均・受験者平均・合格最低点を公表していましたので、本郷高校を例に考察してみたいと思います。

本郷高等学校

平成24年教科国語数学英語合計
 満点100100100300
一般入試合格者平均54.561.170.2185.1
 受験者平均49.652.657.9160.1
合格最低点160
平成23年教科国語数学英語合計
 満点100100100300
一般入試合格者平均63.862.758.2184.8
 受験者平均56.248.644.6149.4
合格最低点160
平成22年教科国語数学英語合計
 満点100100100300
一般入試合格者平均55.365.760.3181.3
 受験者平均48.750.746.6146
合格最低点158
平成21年教科国語数学英語合計
 満点100100100300
一般入試合格者平均42.068.169.4179.5
 受験者平均36.050.153.8139.9
合格最低点159


上記の表から何が分かりますか。受験者平均の少し上が合格最低点ですよね。合格最低点から受験者平均点を引くと、平成24年→0点・平成23年→10.6点・平成22年→12.0点・平成21年→19.1点になります。

全ての科目で100点を取ろうとする意気込みは良いのですが、そんな必要はないですね。むしろ気負いすぎて焦ったり単純なミスをする方が心配です。合格するコツミスをしない!だってみんなが得点する問題をキチンと正答し、みんなが間違える問題を一緒に間違えても大丈夫なんですから。受験者平均を少し上回る得点を目標に勉強を進めていきましょう。

次回は本題の都立自校作成高校の合格最低点予想を学校ごとにしていきたいと思います。