一言でまとめ:採点基準は筆記テストと違います。採点基準から何が求められているかを知るのが重要。
ESAT-J対策では情報がまず重要です。令和5年度から事業者が民間事業者「ベネッセコーポレーション」から英国の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」に変更になりました。ESAT-Jの事業者の入札にベネッセが参加せずブリカンだけが入札して事業者が令和5年度入試から変更になりました。いろいろと闇がありそうです・・・政治的な話にならないようにしたいのですが、どうしても出てきてしまいます…。
BTW、問題の形式などはほとんど変わらなかったので良かったのですが、毎年ESAT‐Jが終わると「最終報告書」というものをベネッセが作っていて、東京都教育委員会に資料の開示請求をすると一般の人でも見ることができました。ところが、令和5年度入試からはこの「最終報告書」が作られなくなったのか、開示されなくなってしまいました。世の中の情報開示とは逆の流れになり、開示しない理由もよく分からない…。関心がある方は“ESAT-J 最終報告書”などで検索してみてください。このようなことも政治的な問題になってしまう理由と思うのですが…
気を取り直して、令和4年度入試と令和3年度入試の「最終報告書」を私は持っていますので、こちらを使って説明したいと思います。それほど傾向は変わりませんから!
まずはお役所言葉ですが、東京都教育委員会が公表しているESAT-Jの採点基準をご覧ください。
今後のブログで詳細を説明していきます。例えば【音声】の採点基準ですが×(0)と△(1)と〇(2)と◎(3)の4段階評価になっています。〇(2)の採点基準は【〇(2) ・発音は概ね理解できるが、強勢、リズムや抑揚が、聞き手の理解の支障となることがある。・不自然がところで区切っていたり、言葉や言い回しを考えたり言い直したりするための間(ま)が不自然に長かったりすることがあるが、話についていくことは可能な程度である。】これだけ読むとこれはダメで◎(3)を目指さないと!と大人は考えるかもしれません。◎(3)の採点基準は【◎(3)・発音は概ね正しく、強勢、リズムや抑揚が、聞き手の理解の支障となることはない。・言葉や言い回しを考えたり、言い直しをしたりするために、間(ま)を取ることがあるが、発話中の間(ま)は、概ね自然なところにあり、不自然に長くない。】英会話はこれぐらいのレベルじゃなきゃダメだよねと何も知らない人は思うのです。
ですが、◎(3)を取れる生徒はほとんどいないので〇(2)で十分目標の80点以上を取ることができます。上記の基準のお役所言葉を分かりやすく変換すると【発音は大体わからなくもないけど、英語の発音とは程遠く何を言っているのかよく分からないこともある。途中で考えたり言葉につまることもあり不自然な間が多く、I think あ~・・・・he is・・・・honest.みたいな文になる時もある。でも頑張って理解しようとすると理解できなくもない。】
スピーキングテストのレベルってこんな感じなんですよ!! このことを知らずに模範解答だけ見て解説したり、東京都が作っている生徒の解答例とか使って解説したり、英会話の勉強法や改善点を説明している自称専門家(英会話の先生、塾関係者)のなんと多いことか・・・
世の中のESAT-J対策は学習塾でも英会話教室でもインターネット上の情報もすべて的外れです。もちろん英会話ができるようになるのは将来的には良いことです。でも、11月末のESAT-J対策にそんなに時間が取れますか?定期テストの勉強をして内申点を取らないといけない時期ですし、もちろん英語以外の受験勉強もしないといけません。
今後このブログで効率よくESAT-Jで80点以上を取って入試換算点20点を取る秘訣をお伝えしていくので、このサイトをブックマークして見に来てくださいね‼